赤いビタミン「ビタミンB12」って知っていますか?
ビタミンB12は、2つの段階を経て食品から体内に吸収されます。胃の粘膜から分泌されているたんぱく質と結びついて小腸から吸収され、ビタミンB12は、神経機能の維持など、補酵素として身体の様々な働きにつながってきます。
また、ミネラルの一種、コバルトを含むビタミンB12は、別名「赤いビタミン」ともよばれ、正常な赤血球を生みだす大切な働きをしています。そのため、このビタミンが欠乏すると、悪性貧血の原因となったり、疲れやすい、舌の痛みなどの症状がでることがあるのです。
だるさやめまい、動悸、息切に効く「ビタミンB12」
・牛レバー・干しのり・あさり・および二枚貝・しじみ・牡蠣・鶏レバー
・魚・肉・鳥肉・卵・牛乳およびその他の乳製
・朝食用シリアルの一部・ニュートリショナルイースト(乾燥酵母)
(不思議なことに、ビタミンB12は野菜にほとんど含まれていないんです。)
アルコール&カフェイン好きも!
ビタミンB群は「Bl」「B2」「B6」「B12」「ナイアシン」「パントテン酸」「葉酸」「ビオチン」の8種類で構成されます。
?貧血ぎみの人
?野菜だけの食事に偏りがちな人
ビタミンB12が不足するこんな症状が・・・
年を取るにつれて不足してくるのが、ビタミンB12。特に40〜59歳の年代になると女性が100人いたら4人はビタミンB12が不足していると言われているんです・・・
お肉を食べなくなっていたり、メトホルミンという薬を飲んでいたり、胸やけの薬を使っていたりすると、ビタミンB12は不足しがちになってきます。
ビタミンB12が不足すると、疲労、体力低下、便秘、食欲不振、体重減少、巨赤芽球性貧血などを引き起こします。
しびれや、手足のチクチクする痛みなどの神経症状が起こることも・・・
ビタミンB12欠乏症によるその他の症状には、平衡感覚障害、うつ病、精神錯乱、認知症、記憶力の低下、口および舌の痛みなどが現れます。
ビタミンB12欠乏症は貧血のない人でも神経系を損傷することがあるため、できる限り早く欠乏症を治療することが重要になります。
乳幼児のビタミンB12欠乏症の症状には、発育障害、運動障害、特有の成長遅延、巨赤芽球性貧血などがあります。
血液のビタミンB12が低かったならば、サプリメントで補ったり、病院で相談したほうが良いでしょう。
ビタミンB12の必要摂取量は?
ビタミンB12の一日の摂取の推奨量は18歳以上の男女とも2.4mcgくらいです。
ビタミンB12の吸収は胃から分泌される内因子によって調節されているので、食品から過剰に摂取しても、余剰分は吸収されません。そのため、ビタミンB12は、水溶性ビタミンのため、過剰症の心配はありません。
どんなビタミンB12サプリメントが市販されていますか?
ビタミンB12は、ほとんどすべてのマルチビタミン剤に含まれている。
ビタミンB12だけを含むサプリメントや、ビタミンB12と併せて葉酸およびその他のビタミンB群などの栄養素と一緒に摂るサプリメントもあります。
ビタミンB12は副作用の心配や体に及ぼす害の心配はありません。